ウルワツ寺院はバリ島の6大寺院の1つでもある名古刹です。建物は珊瑚性の石灰岩で造られ、バリ特有の割れ門などの建造物には、ヒーンドゥーの神々、象の顔をした「ガネーシャ」、「カレ(魔神)」、「不死鳥」などの見事な彫刻が見られます。ウルワツ寺院は9-10世紀頃ジャワ島の高僧によって建立されたといわれており、16世紀に高僧ニラルダがこの地に訪れて、バリ島の最高神で全知全能の唯一神を祭る祭壇を増築したと伝えられています。
バリ島の南に突き出したバトゥン半島にあるバリ・ヒンドゥー教の寺院で、バリヒンドゥー大神の創造神ブラフマと、維持神ヴィシュヌそして、高僧ニラルタを祀る堂があります。ウルワトゥ寺院は、バリ島最南端の高さ70mの断崖絶壁に建っており、インド洋に沈む壮大な夕日を望むことができます。日没は1年を通して18時頃です。そのサンセットを背景に演じられるケッチャダンスは圧巻です。周囲には猿がいるので荷物などを奪われないようにご注意ください。
ウルワツ寺院の最大の見どころは、断崖絶壁の上に建ち壮大なインド洋を望む、その圧巻なロケーションです。観光客は寺院の中に入ることはできませんが、寺院の外から塀越しにその厳かな雰囲気のお堂や彫刻類を垣間見ることができます。そしてウルワツ寺院の側の広場で、壮大な夕日を背景に行われるケチャダンスは必見です。ケチャダンスは100人を越える半裸の男性たちのリズミカルな掛け声とダンスによる伝統芸能で、ラマヤナ劇の伴奏とともにアドリブも入り、ある時は豪快に、またあるときは不協和音を醸し出して、猿の軍隊を演じます。バツグンのロケーションで行われるケチャダンスはとても神秘的で、迫力があり、バリ島で最もおすすめのパフォーマンスの1つです。ウルワツに行かれる際にはぜひこのケチャッダンスをご鑑賞ください。